ベトナムの国営メディアは、南シナ海の南沙諸島(英語名・スプラトリー諸島)で、
中国が人工島に建てた建物などの運用が始まり、拠点構築の動きがますます進んでいる様子を捉えた映像を公開しました。

ベトナムの国営メディア「タインニエン」が公開したのは、
南シナ海の南沙諸島のジョンソン南礁で中国が造成した人工島を先月、撮影した映像です。

映像では、高さ30メートル近くある白い大きな建物を確認でき、
建物には高射砲のようなものも複数設置されていて、すでに運用が始まっているということです。

また、巨大な灯台のほか、上部に白い球体があるレーダー施設と見られる建物が完成していることも確認でき、
中国による拠点構築の動きがますます進んでいる様子がわかります。

ベトナム海軍の当局者の話によりますと、去年初めごろからは人工島への植林も始まっているため、
海上から人工島の建造物を確認することが次第に難しくなってきているということです。

ジョンソン南礁をめぐっては、ベトナムも領有権を主張していますが、
1988年に中国とベトナムの間で武力衝突が起きて以降、中国が実効支配しています。

関連ソース画像
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180206/K10011317871_1802062110_1802062144_01_02.jpg

NHKニュース
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180206/k10011317871000.html