(CNN) フィリピンのドゥテルテ大統領は26日、
ミャンマーの最高指導者であるアウンサンスーチー国家顧問との最近の会話で、
ミャンマーの問題に対する人権活動家の反発を無視するよう助言したことを明らかにした。

インドの首都ニューデリーでのビジネス関連会合で述べた。スーチー氏が、
ミャンマーの少数派イスラム教徒ロヒンギャが難民として大量流出している問題の対応策に苦慮していることを踏まえた発言。
ミャンマーはロヒンギャ迫害で国際社会の非難も浴びている。

ドゥテルテ氏によると、スーチー氏は会話でミャンマーの国益確保の重要性などについて の不満を吐露。
これに対し「人権活動家は気にするな。本当に騒がしい集団なのだから」と慰めたとしている。

両氏はニューデリーで最近開かれたインドと東南アジア諸国連合(ASEAN)の首脳会議に出席していた。
ドゥテルテ氏の助言に対するスーチー氏の反応には触れなかった。

ドゥテルテ大統領は2016年6月の就任後、自国内で容赦ない麻薬撲滅作戦に踏み切り、
死亡者は密売人ら少なくとも3400人とされる。
その過酷な作戦手法について人権団体や国連から批判も招いている。

ドゥテルテ氏は26日の会合で国連も糾弾。
人類のいかなる目的にも奉仕していないとし、
「戦争や虐殺を阻止したこともない。私は自分の国を守っている」と主張した。

画像:アウンサンスーチー氏(右から2人目)とドゥテルテ氏(右端)=ニューデリー
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CNNニュース
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