(CNN) インフルエンザが世界で猛威を振るっている。
米疾病対策センターによると、米国では今シーズンのインフルエンザで、
これまでに子ども少なくとも30人が死亡した。

この統計に大人の死亡は含まれていないものの、CDCの推計では、13日までの1週間の死者のうち、
8.2%は肺炎とインフルエンザが原因だった。これは例年に比べて1%以上高くなっている。

世界保健機関(WHO)によれば、
インフルエンザの流行を原因とする重症疾患の患者は世界で年間約300万〜500万人、
死者は29万〜65万人に上る。

専門家によると、特に高齢者は重症化しやすく、死者の80%は65歳以上の患者が占める。
しかし幼児や心肺の疾患、糖尿病といった既往症のある患者も死亡する危険があるという。

インフルエンザに感染すると、体内ではウイルスに対抗するため免疫反応が起きる。
ところが人によっては過剰反応を引き起こし、敗血症で死亡することがある。
米ピッツバーグでは昨年12月、それまで健康だった21歳の大学生が、
インフルエンザに伴う敗血症と多臓器不全で急死した。

24日の米医学誌には、インフルエンザに感染してから7日間の間は、
心臓発作を起こす確率が6倍に増えるという研究結果も発表された。因果関係は特定されていないものの、
感染症が炎症やストレスや血管収縮を引き起こし、血圧が上昇するのではないかと推論している。

子どもへの影響も懸念される。
5歳未満のインフルエンザの死者のうち、99%は途上国の子どもだった。
先進国ではそれほど高いリスクは伴わないものの、
幼い子どもがインフルエンザによる敗血症で死亡することもあると専門家は指摘している。

関連ソース画像
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CNNニュース
https://www.cnn.co.jp/world/35113699.html