西アフリカ・リベリアの大統領選で勝利した元プロサッカー選手のジョージ・ウェア氏(51)の就任式が22日、
首都モンロビアの国立競技場で開かれた。
「国民の英雄」として期待を一身に背負うが、エボラ出血熱後に低迷した経済の立て直しや保健医療対策など、課題は山積みだ。

 就任式の会場となった3万5千人収容の国立競技場には、早朝から大勢の人が詰めかけた。
その中に、ウェア氏が青春時代を過ごしたスラム街の人々もいた。

 トタンでできた家が立ち並ぶモンロビア近郊のジブラルタル地区。
電気や水道も十分に行き渡っていないこの一画に、サッカー少年だったウェア氏は20歳ごろまで暮らした。

 自営業のベロニカ・ドゥーさん(46)は幼少の頃、ウェア氏と同じサッカーチームでプレー。
ウェア氏は当初、ストライカーではなくゴールキーパーをやっていたという。
時間があればサッカーやキックベースをして遊んだといい、「昔から誰よりもうまかった」と振り返る。

 ウェア氏は地元のチームでプレーした後、1990年代にACミランやパリ・サンジェルマンなど、
欧州の名門サッカークラブで活躍。
「リベリアの怪人」と称され、95年には国際サッカー連盟(FIFA)の世界最優秀選手に選ばれた。

画像:ジョージ・ウェア氏が20歳ごろまで住んでいた家。今は若い男性が間借りしていた=21日、モンロビア近郊、
https://www.asahicom.jp/articles/images/AS20180122004141_commL.jpg

朝日新聞デジタル
https://www.asahi.com/articles/ASL1Q2G2BL1QUHBI003.html