アフリカ南部ジンバブエの汚職調査委員会は9日までに、
ムガベ前大統領の妻グレース氏(52)が博士号を不正に取得した疑いがあると見て調査を始めた。

 ロイター通信によると、グレース氏は2014年に同国の名門、ジンバブエ大学の博士号を取得したが、
大学院に入学して数カ月で博士課程を修了したとされる。
通常は公開される論文は同大の図書館などでも閲覧できないという。
汚職調査委は大学から疑惑の報告を受けた。

 グレース氏は大統領就任に意欲を示し、
ムガベ氏も後継に据える動きを強めたことから「政権の私物化」と反発を招き、軍の蜂起につながった。

 37年間実権を握ったムガベ氏は、辞任と引き換えに訴追免除を約束されたと伝えられたが、
グレース氏にも適用されるかは不明。昨年11月のムガベ氏失脚後、
グレース氏は公の場に姿を見せていない。

毎日新聞
https://mainichi.jp/articles/20180111/k00/00m/030/037000c