ネットを駆使した巧みなプロパガンダで支持を広げてきたテロ組織ISIS(自称イスラム国)が思わぬ逆襲にさらされている。イラクの若きハッカー集団がISIS系の通信アプリやニュースサイトに攻撃を仕掛け、大混乱を巻き起こしているのだ。

このハッカー集団の名は「ダーイシュグラム」。ISISの蔑称であるダーイシュと、写真共有アプリのインスタグラムを組み合わせた造語だ。彼らはISIS支持者御用達の暗号化されたメッセージアプリ「テレグラム」にアクセスし、ISISが発信したニュース投稿にポルノ映像を組み込んで配信。さらにISIS系のニュースメディア「アマック」に膨大なデータを送りつけてサービス停止に追い込んだうえでアマックそっくりの偽サイトに支持者を誘導し、フェイクニュースを流している。

「偽の情報をあふれさせてアマックへの信用を低下させることが狙いだ」と、ハッカーの1人は語る。彼らが容易にハッキングできたことは、ネット上でもISISの牙城が崩壊しつつあることの表れかもしれない。

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newsweekjapan
2017年11月30日(木)15時30分
http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2017/11/isis-155.php