インドネシア・スマトラ島のシナブン火山が今年最大級の噴火。迫る火砕流の恐怖(BNPB=Badan Nasional Penanggulangan Bencana)
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インドネシア・スマトラ島で現地時間2日午前、北部に位置するシナブン山が爆発し、大規模な火砕流が発生した。
火口から5000メートル上空に真っ黒な噴煙が立ち上り、国の防災機関は火山から7キロ範囲の自治体に住む2038世帯7214人に避難指示を出した。

 シナブン山は2013年以来、毎年のように噴火している活火山で、火砕流に巻き込まれて、これまでに20人以上が死亡している。
現地時間2日午前8時10分に起こった爆発は、今年に入ってから最大規模の噴火で、
噴煙の高さは5000メートル以上に達し、複数の火砕流がふもとの村をめがけてなだれ落ちた。

 噴火は現在も断続的に続いており、4時間で20回近く観測されている。噴火のたびに、振幅の強い火山性地震が10分近く発生。

 また、火砕流は東と南東側の斜面をなだれ落ち、ラボルトゥス川の流れをせき止めて、溶岩ダムを形成。
インドネシアの国家防災委員会(BNPB)は、ダムが決壊する危険性があるとして、下流の住民に避難するよう勧告した。

 今回の噴火でけが人や行方不明者は出なかったが、避難勧告を受けて現在、2800人以上が避難所に身を寄せている。
周辺自治体には大量の火山灰が降り、住民はマスクとゴーグルなしでは生活できない状況だという。

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