米国
アフガン少女らロボコン参加 3度目申請でビザ発給

毎日新聞2017年7月16日 18時39分(最終更新 7月16日 18時50分)

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教習施設でロボットの製作に取り組むアフガニスタンの女子高校生=カブールで2017年7月6日、AP


女子高生チーム6人「言葉にできないほど幸せ」

 【ワシントン山本太一】国際ロボットコンテストに参加するため、米国入国ビザの発給を却下されていたアフガニスタンの女子高生チーム6人が3度目の申請でようやく発給を受け、
開催地のワシントンに15日に到着、「言葉にできないほど幸せ」と喜んだ。発給拒否への批判が高まり、トランプ政権が判断を覆した格好だ。米主要メディアが報じた。

 6人は色を認識してボールを仕分けるロボットを開発。7月上旬に居住するアフガン西部ヘラートから
首都カブールの米国大使館を訪れ、各国から約160チームが参加するコンテストに参加するためビザを申請したが、2度も断られた。

 少女らは地元テレビに「私たちはテロ集団じゃない」と訴え、国際的な支持が集まった。米国の下院議員約50人は11日、ティラーソン国務長官に「勤勉で創造的な若い女性の入国を防ぐことは国務省の使命に反する」と受け入れを求めた。

 ビザは12日に発給された。トランプ氏が、女性の権利擁護を訴える長女イバンカ大統領補佐官の助言を受け指示したという。

 トランプ氏は大統領令でイスラム圏6カ国からの入国を制限。アフガンは対象外だが、入国審査の厳格化で当初ビザ発給が拒否された模様だ。


https://mainichi.jp/articles/20170717/k00/00m/030/020000c