「チェンソーマン」などで知られる藤本タツキさんのマンガ「ルックバック」がアニメ化され、劇場版アニメとして6月28日に公開されることが分かった。 集英社のマンガアプリ「少年ジャンプ+(プラス)」で2021年7月に発表され、初日で250万以上の閲覧数を記録した話題作で、アニメは「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破」「借りぐらしのアリエッティ」「風立ちぬ」などに主要スタッフとして携わってきた押山清高さんが監督を務め、脚本、キャラクターデザインも担当する。押山さんが代表を務めるスタジオドリアンがアニメを制作する。

 原作者の藤本さんは「自分の中にある消化できなかったものを、無理やり消化するためにできた作品です。描いて消化できたかというと、できたのかできなかったのかは分からないですが、この作品を映像化するにあたり、たくさんの人が関わってくれたことには感謝しかありません。押山監督はアニメオタクなら知らない人がいないバケモノアニメーターなので、一人のオタクとしてこの作品を映像で見るのが楽しみです」とコメントを寄せている。 

 同作は、マンガへのひたむきな思いが二人の少女をつなげるが、全てを打ち砕く出来事が起きる……というストーリー。学生新聞で4コママンガを連載している小学4年生の藤野は、クラスメートから絶賛されていたが、「不登校の同級生・京本の4コマを載せたい」と先生から告げられる。「このマンガがすごい!2022」のオトコ編の1位に選ばれ、「マンガ大賞2022」にノミネートされるなど話題になった。

 マンガと向き合う主人公・藤野の背中を描いたアニメのティザービジュアル、特報も公開された。ビジュアルには「描き続ける。」というキャッチコピーが添えられている。

 ◇スタッフ(敬称略)
 原作:藤本タツキ▽監督・脚本・キャラクターデザイン:押山清高▽アニメーション制作:スタジオドリアン

https://news.yahoo.co.jp/articles/8bcc96646f605dae012fb3294fc3da19210da5ef