0001鳥獣戯画 ★
2022/09/29(木) 20:38:38.27ID:CAP_USERhttps://www.oricon.co.jp/news/2251066/
昨年9月24日にすい臓がんのため84歳で亡くなった、『ゴルゴ13』などで知られる漫画家さいとう・たかをさんのお別れ会が29日、帝国ホテル(東京)で行われた。漫画家仲間や関係者、漫画好きで知られる麻生太郎・自民党副総裁など約320人が参列した。
お別れ会では親交があった漫画家・ちばてつや氏(代表作:『あしたのジョー』)、里中満智子氏(『アリエスの乙女たち』)、秋本治氏(『こちら葛飾区亀有公園前派出所』)が弔辞を読み、さいとうさんへの思いを語った。
秋本氏は、さいとうさんの劇画に憧れていたそうで「当時100ページくらい劇画を書いたのですが重い劇画で、その箸休めに『こち亀』を書きました。その『こち亀』を応募したら入賞してしまい、その年から連載され、編集部から『秋本くんのギャグ漫画うまいね~』と言われたのですが、『ギャグではなく、ユーモアがある劇画です!』と主張していたのですが、編集部でやっかいな漫画家扱いになったので、後半は『ギャグ漫画です』と言うようになりました」と笑い話を披露。
さらに、「ギャグ漫画家としてデビューしてしまったので、さいとう先生と接点がないと諦めていたのですが、どういうわけかコミックスの巻で並び、ご一緒することになりました」とし、「パーティーでお会いした時に『すみません。ゴルゴ13と並んでしまいました』とお伝えしたら、『巻数が多いことは仕事をしている証拠だからいいこと』と先生が笑って言ってくれました」とさいとうさんからの忘れられない一言を打ち明けた。
しかし、その後『こち亀』が『ゴルゴ13』を巻数で抜き、数字に厳しいさいとうさんの人柄を知っていたため「ゴルフ場でお会いした時、コミックスの巻数は言わないようにして、なるべくお天気やクラブの話をして、話をそらしていました」と苦笑い。
そして、『ゴルゴ13』と『こち亀』のコミックスが200巻で並び、作者対談が実現した際に、「先生は会うなり『200巻は通過点だよ』と話しておりました」と伝えた。
お別れ会の会場入口には、さいとうさんの代表作『ゴルゴ13』の主人公・デューク東郷のパネルや等身大フィギュアが飾られ、お別れ会を見守っていた。参列者には、ゴルゴ13が描かれた色紙も配られたほか、さいとうさんの画業人生を振り返った資料やキャラクターのイラスト、コミックス約600冊、雑誌150冊が展示され、“ゴルゴ13づくし”のお別れ会となった。
さいとうさんは1936年11月3日生まれ。和歌山県出身。55年、『空気男爵』で漫画家デビュー。68年「ビッグコミック」創刊号にて『探し屋はげ鷹登場!!』を連載。同年、同誌にて『ゴルゴ13』の連載を開始し、50年以上続く長期連載となり、同作で第21回小学館漫画賞、日本漫画家協会賞「大賞」、第50回小学館漫画賞審査委員特別賞を受賞。2003年に紫綬褒章、10年に旭日小綬章を受章。18年には『ゴルゴ13』連載50年、20年には画業65年を迎えた。