inside2022.8.11 Thu 9:00
https://www.inside-games.jp/article/2022/08/11/139752.html

日本発のロリータ服が中国で大流行し、“中国版コミケ” 「上海Comicup」では多くのロリータブランドが占めるなど、オタク層にとっても身近なファッションアイテムになっていることをご存知でしょうか?

大きなリボンやレースにフリル、ふんわり膨らんだスカートが「お姫様」を連想させるロリータ ・ファッション。1980年代、原宿のストリートファッションとして生まれ、当初は多くの女性に支持されましたが、見た目の派手さや値段の高さもあって勢いは落ち、現在はロリータ愛好家と言われる一部の人たちがメインの購買層です。

しかし、中国では2015年頃から『カードキャプターさくら』や『ローゼンメイデン』などの日本アニメをきっかけにロリータ服が広がり、独自の文化に発展しています。日本ブランドと比較して価格が半分以下という安さだけでなく、解釈の自由度の高さから「甘ロリ・クラシカル・ゴシック」など従来のテイストに止まらない、多様性に富んだデザインが登場。だからこそカジュアルに楽しめ、若い女性層に受け入れられました。

さらに人気のゲームアプリ『陰陽師』や『IdentityV 第五人格』など、ゲームとコラボしたロリータ服も多く登場しています。

日本でも逆輸入する形で中国ロリータ服を扱うセレクトショップが増え、創作衣装として着るコスプレイヤーも増加しました。例えば、8月13日・14日開催予定の「コミックマーケット100」では、中国ロリータ服をメインに扱うセレクトショップ「Epetice」が出展するなど、オタク層への訴求が高まっているのが伺えます。

そんな中国ロリータ服を宣伝する上で欠かせないのが、中国のロリータ・ファッションモデル。まさに百花繚乱の美しさを放つ彼女達は“中国版コミケ” 「上海Comicup」を盛り上げたり、ブランド周知したりと大活躍で、若い女性にとってロールモデルとなりつつあります。また、アニメやゲームが好きでゲーム配信したり、コスプレを楽しんだりする人もおり、オタク層の支持も少なくありません。