0001鳥獣戯画 ★
2022/06/07(火) 20:46:05.93ID:CAP_USERhttps://magmix.jp/post/93701/2
「熱血」「クール」「穏やか」など、現実世界と同じようにマンガの世界のキャラクターにもいろいろな性格があります。そのなかでも異質な存在感を放つのが、「感情が表に出ない」キャラ。周りの状況に惑わされることなく淡々と自分を保つ姿には、凛とした美しささえ感じさせます。そんな感情が掴みづらく、なおかつ最強なキャラを紹介します。
マンガやアニメにおいて憧れる存在と言えば「最強」キャラですが、今回はそのなかでも「感情が表に出ない、わかりづらい最強キャラ」を紹介します。実力はピカイチなのに、感情が顔に出ることは、ほぼなし。淡々と自分のペースを貫く姿には、ほかの最強キャラとは一味違う美しさとかっこよさが詰まっています。
●『ザ・ファブル』のファブル
まずは『ザ・ファブル』の主人公・ファブルです。幼い頃から暗殺組織のボスに英才教育を施され、天才的な実力を発揮。裏社会のなかで、寓話を意味する「ファブル」と呼ばれ恐れられる、伝説的な存在です。このファブルが普通の生活を目指して一般人の「佐藤明」として暮らし出すところから物語が始まるのですが、ヤクザ同士のいざこざや、ほかの殺し屋との戦いなどどうしても事件に巻き込まれてしまいます。
しかし、だんだんと激化していく環境のなかでも佐藤の感情は決して乱れることはありません。恐怖、怒り、焦りなどの無駄な感情は抱かず、周りの状況を的確に分析すると6秒も経たないうちにその場を制圧してしまいます。罠で爆弾を仕掛けられても人質を取られても、表情が崩れることはありません。まさに最強の戦闘マシーンです。しかし、佐藤自身は決して冷たい人間ではなく、自然へのリスペクトや人への思いやりを持っている純粋な性格です。ジャッカル富岡というお笑い芸人が好きという一面もあります。現在『ザ・ファブル The second contact』が連載中ですが、今後の佐藤の活躍にまだまだ注目です。
●『ワンパンマン』のサイタマ
続いては『ワンパンマン』の主人公・サイタマです。街に現れる怪人を倒すヒーロー活動をするサイタマですが、どんな強敵であっても一発のパンチで倒してしまえるぐらい強いため、毎回手ごたえなく戦いが終わってしまうのが悩みとなっています。普通、戦闘シーンは「勝つか負けるか」という緊迫感が漂うところ、サイタマはそこを心配する必要がありません。
深海の王が相手だろうが、全宇宙の覇者が相手だろうが淡々と作業的に片付けてしまえます。そのためか勝っているのにもかかわらず、逆に哀愁が漂ってしまう姿が印象的です。ちなみに、根は普通の青年である普段のサイタマは、戦いの場とは違い、食材を安く買えたことを喜んだり、財布を忘れて焦りまくったりと、無邪気な一面を見せています。
また『ワンパンマン』では番犬マンというキャラも登場します。犬の着ぐるみのようなものを着た可愛らしい姿をしていますが、その実力はヒーローランキングS級12位の強者。表情も変えず寡黙なため何を考えているか全くわかりませんが、淡々と自分の「縄張り」である街を怪人から守る、とても頼もしいヒーローです。
●『ゴールデンカムイ』の尾形百之助
『ゴールデンカムイ』の尾形百之助も、感情が表に出ない最強キャラのひとりです。複雑な家庭環境で育ち、まったく光の灯っていない黒い瞳は、怒っているのか喜んでいるのか、ほぼ読み取ることができません。アシリパ(リは小文字)たちとの旅のなかでは、食事をしたときに一度「ヒンナ(食事に感謝する言葉)」とつぶやくなど、少しは人間的な感情を持ったようにも見えますが、どこまでもミステリアスな男です。
一方で、戦いの実力に関しては誰が見ても一級品。300m以内の距離なら確実に相手の頭を撃ち抜ける射撃の腕前を持ち、状況に応じた判断力も優れています。途中片目を失っても残った目で再び実力を取り戻すなど、タフさも持ち合わせていました。
●『斉木楠雄のΨ難』の斉木楠雄
(略)
●『クレヨンしんちゃん』のボーちゃん
(略)
ほかにも『ゴルゴ13』のデューク・東郷など、まだまだ数多く存在する「感情が分かりづらい、薄い最強キャラ」。皆さんが思い浮かぶのは誰でしょうか。
(吉原あさお)
※長文のため一部略