2020.05.13

『機動戦士ガンダム』で知られるアニメ制作会社サンライズは、数々の名作を手掛けてきました。特にSFは評価が高い作品が多数。そのなかでも、設定や展開が異色な作品をご紹介します。




『ガンダム』のサンライズが手掛けたSFアニメ

「ガンダム」シリーズを手掛けるアニメ制作会社・サンライズは、初代『機動戦士ガンダム』(1979年)の放送後も、『伝説巨神イデオン』(1980年)、『装甲騎兵ボトムズ』(1983年)などのアニメの歴史に残るオリジナル作品を送り出してきました。

 90年代にはロボットアニメながら女性もターゲットにした『天空のエスカフローネ』(1996年)、ハードボイルドかつコミカルな世界観が好評だった『カウボーイビバップ』(1998年)宇宙を漂流する子供たちの悲惨な旅を描いた『無限のリヴァイアス』(1999年)などの名作を制作。

『コードギアス 反逆のルルーシュ』(2006年)や『TIGER & BUNNY』(2011年)は熱狂的な女性ファンを取り込み、超ヒット作となりました。

 オリジナル作だけでなく原作のある作品も制作しており、2020年の最新作としては、沙村広明氏によるマンガが原作の『波よ聞いてくれ』をアニメ化し、「まさかサンライズが作るとは!」「さすがサンライズという出来」と話題になっています。

 数々の名作アニメを作り出してきたサンライズによる、一風変わったSFアニメをご紹介します。

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●『クロスアンジュ 天使と竜の輪舞』(2014年)

『クロスアンジュ 天使と竜の輪舞』 (C)SUNRISE/PROJECT ANGE
https://magmix.jp/wp-content/uploads/2020/05/200510-sunrize-03.jpg

 物語の舞台は誰もが魔法のような能力・マナを使える世界。マナを使えない人間も女性のなかから生まれることがあり、「ノーマ」と呼ばれて迫害されていました。

 ミスルギ皇国の元第一皇女である、主人公のアンジュリーゼ・斑鳩・ミスルギ(CV:水樹奈々)も当然、自分はマナが使えると信じていました。ところが、16歳を迎え洗礼の儀式を受ける際、兄によって「ノーマである」ことが暴かれてしまいます。

 皇女の身分を剥奪され、名前も「アンジュ」として軍事施設「アルゼナル」に送られるアンジュリーゼ。第1話が放送されると、「アンジュは一体、何をされたのか!?」と視聴者が騒然とする事態に。

 アルゼナルでは、ノーマである女性たちが兵器「パラメイル」に乗り、ドラゴンと戦う兵士となっていました。アンジュは兵士としての才覚を見せて手柄をあげていくのですが、元皇女としてのプライドが強く組織から孤立し、主人公とは思えない身勝手な行動を取ります。アンジュの行動で、兵士が命を落とすという展開も。

 セクシャルなシーンや、オマージュどころかパロディに近いギャグシーンなどで視聴者を驚かせ続けた意欲作と言えるでしょうか。物語冒頭の絶望感はどこへやら、アンジュが成長し自由奔放さを見せるようになると「違う作品?」と感じてしまうほどの超展開です。


●『セイクリッドセブン』(2011年)

●『革命機ヴァルヴレイヴ』(2013年)

     ===== 後略 =====
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(マグミクス編集部)