週刊少年ジャンプで連載中の漫画「鬼滅の刃」(きめつのやいば)の最新19巻が2020年2月4日、発売された。

 書店では単行本の品切れが相次ぐなど社会現象にまでなっており、最新巻では「応募券」の転売が続出している。

■単行本の定価に近い値段で取引

 鬼滅の刃は2016年から連載開始し、19年4〜9月にアニメ放映された。家族を鬼に殺され、すべてを失った主人公が、鬼にされた妹を人間に戻すために旅に出るストーリーだ。

 19巻の発売をもってシリーズ累計発行部数は4000万部(電子版含む)を超え、ジャンプ漫画の新たな金字塔となっている。

 人気を裏付けるように、最新巻の転売がオークションサイトで目立つが、「応募券」の出品も少なくない。

 同巻では、「第二回キャラクター人気投票」への応募券が付属し、抽選でオリジナル商品も当たる。オークションサイトでは、応募券が単行本の定価(税込460円)に近い
400円ほどで取引され、中には応募券100枚で約6万円の出品もあった。

16〜18巻では先着購入特典としてイラストカード

 "おまけ"の過熱ムードに、嫌気がさすファンもいるようだ。ツイッターでは「書店員さんとも話したけどAKB商法感すごい」「完全に握手券商法に走ってて悲しい」との指摘も上がっている。

 こうした議論は、以前から起きていた。

 たとえば16〜18巻では、先着購入特典としてイラストカードが付いてきた。18巻は全18種類の絵柄が封入され、すべてそろえるには複数の冊数を購入するなど
しなければならなかった。書店によっては絵柄を選べないランダムでの配布で、欲しいカードを引き当てたり、コンプリートしたりするハードルは高かった

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