【特集】
【メガドラミニ全タイトルレビュー︕】「ストリートファイターII ダッシュプラス CHAMPION EDITION」
アーケードからの移植度の高さが話題となった、メガドラ版「ストII」!!
遠藤浩之2019年9月17日 00:00

1993年9月28日 発売

 格闘ゲームブームの90年代、アーケードで爆発的な人気を誇っていた「ストリートファイターII(以下ストII)」。初代「ストII」からゲームバランスの調整や、CPU専用キャラであった四天王がプレイアブルキャラクターとして追加されるなどのチューンアップをされたものが、シリーズ第2弾となる「ストリートファイターIIダッシュ(以下ストIIダッシュ)」だ。

 初代に引き続き、「ストIIダッシュ」も様々なコンシューマーハードに移植されていった。当時はアーケードとコンシューマーハードとでは性能に大きな差があり、アーケード版をそのまま完全移植というのが実現できなかった。仕方がない話なのだが、どのコンシューマー版もアーケードと見比べてしまうとグラフィックスなどが若干パワーダウンしているが、その中でも最もアーケード版に近い仕様で移植されたのが、本作「ストIIダッシュプラス」なのだ。


https://game.watch.impress.co.jp/img/gmw/docs/1207/585/at_03_l.jpg
https://game.watch.impress.co.jp/img/gmw/docs/1207/585/at_04_l.jpg
対戦に特化したゲームバランスに調整された


 高い完成度で移植された本作だが、初報で発表された開発中の画面はファンが納得するクオリティではなかった。もっとも引っかかったのは黒帯問題だ。本来、体力バーのある画面上部には背景が映し出されているのだが、開発中のメガドライブ版では体力バーの部分に黒帯が敷いてあり、ゲーム画面全体が狭くなっていたのだ。アーケード版はおろか、他機種のコンシューマーハードでもここまでハッキリとパワーダウンを感じさせる移植はなかった。

 この問題点を修正するためか、「ストIIダッシュプラス」の発売日は当初の予定より3カ月ほど延期された。そして完成版では画面を窮屈にしていた黒帯が無くなり、他機種と同じゲーム画面になっていた。


https://game.watch.impress.co.jp/img/gmw/docs/1207/585/at_05_l.jpg
メガドライブ版が一番最後に移植されただけあり、クオリティが高かった


 他のコンシューマー版と同等の仕様になったと思っていたが、ゲームをプレイしてみると他機種のバージョンを遥かに上回るクオリティだった。当時一番驚いたのがオープニング画面。アーケード版にあった、男2人が街中でストリートファイトをしているデモムービーがしっかりと再現されていたのだ。他機種ではデモムービーはカットされており、コンシューマー版で唯一メガドライブ版だけが忠実に再現していたのだ。
     ===== 後略 =====
全文は下記URLで
https://game.watch.impress.co.jp/docs/feature/1207585.html