人気アニメゆかりの地を観光資源として活用し、地域活性化やインバウンドの誘致促進を図る「アニメツーリズム協会」が選ぶ「訪れてみたい日本のアニメ聖地88(2019年度版)」に、アニメ「ガールズ&パンツァー(ガルパン)」の舞台となった大洗町が2年連続で選出された。県内で選ばれたのは同町だけ。

ガルパン関連の店も多数出店し、出演声優のトークショーもあった同町の「大洗あんこう祭」には県内外から約13万5千人が訪れた。福島県から友人と来た国井桂汰さん(27)は「モデルになった場所を実感できるのが魅力。グループで旅行をしても全員が共感して楽しめる」と話した。

商店街では多くの飲食店に行列ができた。大判焼きを販売する同町磯浜町の「甘太郎」の田口睦子さんは「アニメ作中だけでなく、大洗に足を運び、魅力を味わってほしい」と期待を込めた。以前は若い人たちが散策する姿は見られなかったという。「店がにぎわうのはうれしい」と活気を喜んでいた。

全国で88作品98カ所が訪れたい聖地として認定された。アニメの舞台、モデルになった場所だけでなく、漫画関連の美術館や、コスプレイベントなども含まれている。北関東では「秒速5センチメートル」で登場したJR岩舟駅がある栃木県栃木市や、19年版で新たに選定された「宇宙(そら)よりも遠い場所」の舞台となった群馬県館林市などが選ばれた。

聖地88の発表は昨年からで、今回は18年6月から8月に実施した「アニメ聖地投票」の結果を基に選定した。総投票数は約3万票で、海外からの投票が75%を占めた。

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