『花とゆめ』(白泉社)で連載していた高屋奈月氏の少女漫画『フルーツバスケット』(略、フルバ)が来年、2001年以来約18年ぶりにテレビアニメ化されることが決定し、
テレビ東京などで全編放送されることが、きょう発売の同誌24号で発表された。総監修の高屋氏が、今回の新作で初となる全編放送ということで、自らの要望で
キャスト&スタッフを一新。主人公・本田透役を堀江由衣から石見舞菜香、草摩由希役を久川綾から島崎信長、草摩夾役を関智一から内田雄馬、草摩紫呉役を
置鮎龍太郎から中村悠一に変更し、監督も大地丙太郎氏から井端義秀氏(『進撃! 巨人中学校』)、アニメーション制作をスタジオディーンから
トムス・エンタテインメントが担当する。

 ほかのスタッフ陣も同様に変更で、シリーズ構成を中瀬理香氏から『はねバド!』『ハイキュー!!』の岸本卓氏、キャラクターデザインを林明美氏から
『劇場版マクロスΔ 激情のワルキューレ』の進藤優氏が務め、キャスト&スタッフの続報は追って発表される。

 高屋氏は、新たにオープンしたアニメ公式サイトにて「一番最初にいくつかの要望をだしました。その中のひとつは、すべて新しいメンバーで作ってください。
です。すべて。すべてをです。閉じた幕をもう一度開けたいというのならば、新しく、新しいすべてで世界を再構築してください」と自ら要望したことを
明かし「もうひとつは、絵を私の絵に寄せないでくれ。ということ。これはもう単純に私の絵は古いし、病気をしたこともとても大きいですが
(詳しいことは愛蔵版のあとがきに書いたので良かったら)絵のブレが酷かったので、それも新しく再構築してほしかったのです」と説明している。

 アニメは過去に2001年7月から12月までテレビ東京などで全26話を放送。当時は原作が完結していないためコミックス第5巻までの全話と8巻までの一部を
放送し、アニメ版独自の結末となっていた。続編を求める声が多かったが、当時の監督・大地氏は2013年9月に自身のツイッターで「フルバのアニメの続きは
作れないのです。それは岡崎律子さんはじめ、あの時にスタッフ全員、全力を出し切ってしまったから。でも、今、思った。こういう風に言われ続けるのは、
我々の落ち度でした。半端な作り方をしてしまったのでしょう。ごめんなさい。それでも、続きは作れません」とつづっている。

 同漫画は、唯一の家族だった母親を亡くして一人テント暮らしをしていた女子高生・本田透が、あることがきっかけで、同級生・草摩由希が暮らす同じ一族の
草摩紫呉の家に居候することに。居候初日に透は、代々十二支の物の怪(もののけ)憑きで、異性に抱きつかれると憑かれた獣に変身してしまう体質だという
草摩一族の秘密を知ってしまう。ちょっと複雑な事情を抱えた高校生たちの日常にスポットを当てた、ほのぼのストーリー。

 1998年から2006年まで同誌で連載され、コミックスは全23巻で全世界発行累計3000万部を突破。2008年には『もっとも売れている少女マンガ』として
ギネス世界記録に認定されるなど世界中で読まれている。2009年には舞台化もされた。また、透たちが卒業したあとの高校に通う主人公・彩葉と透と夾の間に
生まれた息子などの姿を描いた続編『フルーツバスケットanother』が『マンガPark』で連載している。

 今回の全編アニメ化決定にあわせてアニメ公式サイトがオープンしたほか、透&由希&夾&紫呉のティザービジュアルも公開。ネット上では今回のアニメ化決定に
「えっあのフルーツバスケット…?まじで?」「マジすか なつい」「めっちゃ、うれしい!」など驚きと喜びの声が多くあがっている。

■スタッフ情報
原作・総監修:高屋奈月
監督:井端義秀
シリーズ構成:岸本卓
キャラクターデザイン:進藤優
アニメーション制作:トムス・エンタテインメント

■キャスト情報
本田透:石見舞菜香
草摩由希:島崎信長
草摩夾:内田雄馬
草摩紫呉:中村悠一

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181120-00000300-oric-ent
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