0001田中 ★
2018/02/18(日) 10:59:01.31ID:CAP_USER2018年1月よりTOKYO MXほかにて放送中のTVアニメ『スロウスタート』(原作:篤見唯子/「まんがタイムきらら」にて連載中)。
アニメイトタイムズでは公式サイトと連動して、メインキャストのみなさんやスタッフの方々を対象にした連載企画「animate Times Presents スロウスタート リレーインタビュー」のロング版を掲載しています。
その第7回目に登場いただくのは、シリーズ構成の井上美緒さんです! シリーズ構成ならではの原作の読み解き方や、今後のエピソードについて伺いました。
■■■連載バックナンバー
□【連載1】一之瀬花名 役・近藤玲奈さん
□【連載2】十倉栄依子 役・嶺内ともみさん
□【連載3】千石冠役・長縄まりあさん
□【連載4】百地たまて役・伊藤彩沙さん
□【連載5】原作者・篤見唯子先生
□【連載6】橋本裕之監督
花名の成長を“少しだけ”描く
――まずは『スロウスタート』に参加した経緯について教えてください。
シリーズ構成・井上美緒さん(以下、井上):以前仕事でご一緒したことがある橋本監督からお誘いを受けたことがきっかけです。
それでまずは原作を読んでみたところ、とても魅力的に感じたため「こちらこそお願いします」とお伝えしました。
――原作のどこに魅力を感じたのでしょうか?
井上:『スロウスタート』は日常系と呼ばれるジャンルの作品ですが、同系統のマンガよりもシリアスな要素が多いところに惹かれました。
女の子同士の生々しい距離感が丁寧に描かれていて、感情表現のリアルさが印象に残りましたね。
例えば第1話には、花名が交通安全の絵馬をプレゼントされるシーンが登場します。
あのプレゼントには「仲良くなるきっかけにしたい」という思いだけではなく、「こういう冗談が大丈夫な子なんだろうか」と花名のリアクションを確かめている側面もあると思うんですね。
そうしたキャラクターの思惑が水面下で見え隠れしているところが、女性の作家さんが描いた作品らしくて面白いなと感じました。
――男性からは出て来づらい意見だと思います。
井上:それに、篤見先生もときどき毒を入れているんですよ。
志温が「花名ちゃんがめんどくさいのは、この一年で充分わかってるから」と笑顔で伝えたり、お母さんが「自己紹介のとき『拙者、浪人でござる』って言えるわよ」と持ちネタにするように勧めたり(笑)。
最初に読んだときは少し驚いたのですが、キャラクターをつかんでから読み返すと、こんなことを考えて行動していたんだろうなというのが見えてきて。
篤見先生がキャラクターのプロフィールを細かく作られていることもあって、「この子はこういう風に育ったから、こんな性格になっている」という積み重ねがしっかりと感じられるんです。
――篤見先生が膨大な設定を用意していたというのは、橋本監督のお話にも出てきました。
井上:クラスメイトの一人ひとりにまで設定があるんですよ。
登場人物たちの設定を綿密に決めているので、行動や発言にも説得力が備わっていますし、それぞれキャラクターらしさも生まれています。
〜後略〜
https://www.animatetimes.com/news/details.php?id=1518773712