5月28日(火) 静岡新聞「ひろば」
屋山太郎氏の「論壇」に異議 日本共産党静岡県委員会委員長 山村糸子

 本紙4月24日付の屋山太郎氏の論壇「『共産党を除く』野党再編を」には、
日本共産党について看過できない決めつけがあり、正しておきたい。

 屋山氏は、日本共産党の「政党原理が民主主義とは違う」と決め付け、
論拠に「民主集中制」と「暴力革命の方針」をあげている。

 「民主集中制」は、方針や人事などを党員の総意で決定し、
みんなで決めたことはみんなが尊重し、実現に力を尽くすという党規約で定めた運営原則だ。
党内の民主主義を基礎に、統一した方向で国民に責任ある役割を果たすためのものだ。
「独裁手法」という指摘は誤り。

 「暴力革命」については、日本共産党は結党以来、党の正規の方針として採用したことは一度もない。
「敵の出方論」というのも、選挙で選ばれた政権に対する暴力的破壊活動を、
政府が取り締まる問題を提起したものだ。
政府が言う「破防法に基づく調査団体」は当たらない。
日本共産党は一貫して、国民多数の支持で議会の多数を得て政治変革を進める立場だ。