ある文化人類学の国際会議でアダムとイブの国籍について激論が交わされた
まずイギリス人が「エデンの園はイギリス以外に考えられない」と言い張る。
曰く「イギリスは紳士の国だ。林檎が一つしかないとき何はさておきまずレディーにお譲りするとは
これぞジェントルマンシップ。アダムはイギリス人だったはずです」
フランスの学者も、一歩も退かぬ構えである。「いや2人はフランス人に違いない」と譲らない
「たかが林檎1個で男に体をまかせる女なんてフランス人しかいないはずだ」と発言。
ところがそのときまで黙って話に耳を傾けてきた北朝鮮の学者が、やおら立ち上がると
自信たっぷりに言い切ったのだった。
「議論に決着をつけてさしあげましょう。アダムとイブはわが同胞であったに違いありません
ろくに着るものもなく裸同然の暮らしをしていながら食い物ときたら林檎1個ほどしかないのに
そこを楽園と信じ込まされていたなんて、北朝鮮の市民以外に考えられますか」