2019年6月9日(日) 朝日新聞名古屋本社 声
芸人よ 笑いの原点思い出せ   大学非常勤講師 掛井史朗 (静岡県 66)

 日本の芸人はいつから強者の側に身を置くようになったのか。人気も実力もトップクラスの
芸人と、偉大な師匠を持つ落語家の発言だ。芸人は、川崎の無差別殺傷事件の容疑者を
「不良品」と呼び、落語家は「死にたけりゃ一人で死んでくれよ」と突き放した。

 テレビという公共の電波に乗せる言葉としては、毒がありすぎる。東京・練馬の長男殺しの
容疑者は、動機として川崎の事件が念頭にあったとする趣旨の供述をしているという。

 芸人はかつて、庶民のささやかな暮らしに潤いと生きる糧を与えてくれる存在だった。笑いを
武器に権威や権力をチクリと刺し、庶民は留飲を下げたものだ。

 こうした事件が起きない社会にするために我々に何ができるのか。感情論をぶつけるだけで
考えようとしないコメンテーターは即刻ご退場願いたい。

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>感情論をぶつけるだけで考えようとしないコメンテーターは即刻ご退場願いたい。
 あなたもね。