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(続き)

「信じたい事実」求める動き

米軍基地をめぐり分断が深まる沖縄。米軍基地の問題を掘り下げてきた地元2紙を
「反日」と攻撃する人たちがいる。その中で、メディアを舞台に「事実」をめぐる
攻防が起きている。

4月に宜野湾市内で会った講演会。正す会メンバーが、集まった1550人(主催者
発表)を前に沖縄タイムス、琉球新報を「県民の敵、国民の敵」と批判した。会場で、
正す会メンバーの活動を1面で紹介した昨年6月の八重山日報・沖縄本島版の新聞が
配られた。

八重山日報は元々、石垣島など八重山諸島で発行していた日刊紙。沖縄本島で地元2紙
に対抗しようと、昨年4月に本島版を創刊した。正す会の活動も基地反対派の活動も
取りあげ、「公正中立」をうたう。

仲新城誠編集長(44)は本島版について「地元2紙の反基地的な報道で危機感が高まった。
県外の市民や自民党国会議員らの要望も大きかった」と言う。

(続く)