4月5日(木)朝日新聞東京版朝刊「声」欄

改憲論 不戦を守るためには   高校生 山田杏実(岐阜県 15)

憲法改正が現実味を帯びてきた。安倍晋三首相は2020年の新憲法施行を目指している。

改憲の記事を見るたびに思い出すことがある。私が小学6年生の時のことだ。国語の授業で
「平和な世の中にするには」というテーマでスピーチをした。私は「憲法9条を守る」という
テーマを選んだ。スピーチ後、何人かのクラスメートに「憲法改正なんかされない」「簡単に
改正できないような憲法になっている」と言われた。私は説得力のない反論しかできなかった。
でも心のどこかで改正されるに違いないと、不安な気持ちがした。理由は自分でもよく分から
ないのだが。

あの日から3年以上がたった。私は今春、高校生になり、20年には18歳になる。もし、
国民投票で投票することになれば、改憲で未来がどう変わるのかをきちんと見極めたい。

戦後73年、不戦だったのは9条のお陰だ。日本の宝だ。それを変えても今後何百年も
不戦を保てるという人は、国民の多くが分かるまで説明してほしい。

今も戦争の足音が近づいている。先人たちが警鐘を鳴らしている。今度は聞き逃しては
いけない。必ず。
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>戦後73年、不戦だったのは9条のお陰だ。

ここから間違っている。