2月17日(土)朝日新聞東京版朝刊「声」欄

野党追及あってこそ森友新文書   無職 桑野毅(東京都 81)

森友学園問題に関し、政府側が廃棄したと繰り返し答弁していた交渉経過に関連する
資料が国会に提出された。

野党はスキャンダルばかり追求すると非難する意見もあるが、この問題の審議が長引く
のは、「記録は全て廃棄した」「記録がないから確認できない」「証人喚問は必要ない」
などと、数の力を背景にした不誠実な政府側の態度に、主な原因があるのではなかろうか。

野党がほどほどで追及を打ち切っていたなら、これらの資料は国民の目に触れないままで
終わったのではなかろうか。「権力は腐敗する」と言われる。これを防ぐのは、野党の
執拗な追求である。

また、野党が政策や法案に反対なら対案を出して論争すべきだとの意見もある。しかし、
政府は強力な官僚機構を手中にしていて、膨大な資料と人材を活用して政策をまとめ、
法案や予算案を作る。一方、野党は素手で立ち向かうようなものだ。

野党に対等な立場を求めるのは、現実を無視した不公平な見方であろう。野党は、
政府提出案件の問題点を洗い出して指摘するチェック機能を果たすだけでも、十分に
存在意義がある。
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政権交代を前提にすれば、野党は「将来の与党」。
建設的な議論をせず、批判ばかりしているんじゃ駄目なんだよ。
それとも投稿者は、野党は「万年野党」のままでいい、と考えているのか?