0622文責・名無しさん
2018/03/13(火) 10:04:16.71ID:pVI7jnyd02018年3月12日05時00分
漫画家・長谷川町子の代表作の新刊6巻が発売される。
『おたからサザエさん』(朝日新聞出版)は、朝日新聞に掲載されながら、
単行本化の際に本人が没にした四コマ漫画696点を初収録。
今も続くアニメは原作を基にしており、その世界も広がることになりそうだ。
「サザエさん」は1946年、福岡の地元紙だった夕刊フクニチで連載が始まり、
49年から夕刊朝日新聞を経て朝日新聞本紙に74年まで連載された。
単行本は、姉の毬子(まりこ)さんらと始めた姉妹社から68巻が発行され、
作品総数は約6千点に及ぶ。
作者の死後に刊行された朝日文庫全45巻も、その内容をほぼ踏襲してきた。
単行本化にあたっては、新聞連載時の原画をそのまま載せたわけではなかった。
長谷川町子美術館学芸部長の橋本野乃子さんによると、
コマの横幅が単行本はより広かったため、
町子は原画を切り貼りし、絵を描き足すなどの手間をかけていたという。
掲載作や配列についても、最終的には本人が決めた。
未収録作品の原画には、毬子さんや妹の洋子さんがチェックし、
没にするかどうか参考にしていたことをうかがわせる書き込みも残っていた。
橋本さんが同美術館で仕事を始めたのは2004年。
原画は未整理で、新聞掲出時などを示す記録も残っていなかった。
未収録作の存在は、縮刷版などで原典を確認する作業の中で判明し、
総数は約800点に上ることが分かっている。
『おたから〜』に収録される696点は、夕刊朝日新聞、朝日新聞に掲載されたもの。
原画が残っていたのは328点で、単行本用にワイド化する作業を、途中で取りやめた
作品もそのまま載せる。残る368点は、新聞の縮刷版からスキャンしたものを収めた。