(>>491の続き)

日本ならどうだろう。大抵の競技団体は国家予算からの強化費に依存する。声高に
政権批判をしたりして、スポーツ予算を減らされたくない。私は日頃から「物言えば
唇寒し秋の風」の委縮ムードを日本のスポーツ界に感じている。

あっ、例外を思い出した。ソチ五輪のフィギュアスケート女子代表、浅田真央だ。

ショートプログラムで16位と出遅れたとき、2020年東京五輪・パラリンピック
の大会組織委員長、森喜朗氏が「あの子は大事なときに必ず転ぶ」と失言した。
元首相である森氏のスポーツ界への影響力は、今なお健在だ。

帰国後、浅田は森氏の発言について聞かれ、「私は別に何とも思っていないですけど、
森さんが今、少し後悔しているのではないかなと思います」。国民的な人気を誇る
「真央ちゃん」だから角が立たなかった。

  (続く)