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日本共産党前議長 不破哲三さん  「ロシア革命100年」  C

 ――今回の総選挙で共産党は大幅に議席を減らしました。過去にもブームがありましたが、
 ある地点で壁にぶつかります。

「日本共産党が前進したときには、必ず反抗作戦が組織されるのが戦後政治の一つの特徴で、
先ほどの『共産党を除く』の壁もその代表的な一つでした。それに負けないで前進する条件を
つくってきたのが、私たちの歴史だった。今度の党自身の後退は、『市民と野党の共闘』をめぐる
状況の突然の変化の中で起ったことで、『壁』の再現とは位置づけていません」

 ――共産党と他の野党との協力は野合だと批判されました。

「綱領の一致は政党の『合同』の条件であって、『共闘』の条件ではない。綱領の違う政党が
当面の国民的重大問題で一致してたたかうのが、共闘の本来の精神です。選挙中も訴えた
ことだが、第2次世界大戦でヒトラーがフランスを占領した時、宗教界から『神を信じる者も
信じない者も』という声が上がり、これが抵抗運動・レジスタンスの精神になりました。今、
日本の『市民と野党の共闘』を支えているのは、まさにこの精神だと思います」

  (続く)