(>>634の続き)

 ――ロシア革命の功罪のうちの「功」ですね。では、「罪」はどうでしょうか。

「ソ連が積極的役割を果たしたのは革命後の短い期間、レーニン(1870〜1924)が指導した
時期でした。それをどんでん返しにしたのがスターリン(1879〜1953)です。晩年のレーニンは
スターリンの大国主義など危険性に気づいて闘争を開始したが、その途中で病に倒れた。
スターリンは、一連の内部闘争をへて30年代には共産党と政府の絶対的な支配権を握り、
社会主義とは本来無縁の独裁者になってしまった」

  (続く)