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民主党敗北を警告していたラストベルトの党委員長 デビッド・べトラスさん
「米民主党 苦悩の背景」A

汗して働く労働者 大切なのは暮らし 党の主張は響かず

 ――今後、どう変えるべきか?

「配管工、美容師、大工、屋根ふき、タイル職人、工場労働者など、両手を汚して働いている
人に敬意を伝えるべきです。高等教育が広がっていても、多くの人は学位を持っていない。
重労働の価値を認め、仕事の前ではなく、後に(汗を流す)シャワーを浴びる労働者の仕事に
価値を認めるべきです。彼らは自分の仕事に誇りを持っている。しかし、民主党の姿勢には
敬意が感じられない。『もう両手を使う仕事では食べていけない。教育プログラムを受け、
学位を取りなさい。パソコンを使って仕事をしなければダメだ』。そんな言葉にウンザリなんです」

「労働者たちに民主党は『労働者、庶民の党』と伝えてきたが、民主党や反トランプ派からは
メディアを通じて(性的少数者の人々が)男性用、女性用どっちのトイレを使うべきか、そんな
議論ばかりしているように見えた。私が選挙中に聞かされたのは『民主党は雇用より(性的
少数者の人々の)便所の話ばかりしている』という不満だったのです」

  (続く)