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国防軍の足がかりに

「この数年で『憲法』がまるで『ケンポー』に。ずいぶん軽い存在になってしまった」と語るのは、
青井未帆・学習院大教授。
憲法53条に基づき、野党が臨時国会を要求しているにもかかわらず、
安倍政権は無視を続けた。
「憲法は守らなくてもいいもの、という空気を政権が作ってしまった。
海外で首相は『法の支配』を強調し、国内では何ものにも縛られない権力を志向する。
国家的な信用を失う事態なのです」

自衛隊明記の先に何が起こりうるのか。安倍首相は語らない。
「将来的には2項を削除し、
自民党の憲法改正案にある国防軍の創設に向けた足がかりにもなりうるだろう」

  (続く)