(>>11の続き)

今回の解散の結果、政治は混乱している。「野党の準備が整う前に解散したのでは」とよく報道で
目にするが、永田町論理では当然のテクニックなのだろうが、一般の我々からすると、それは本来
「有権者の選択肢に不都合を与える行為」でしかない。解散権の乱用については一度議論が必要だ。
でもそれも関係ないのかもしれない。支持する人達は感情で支持してくれるし、あとは北朝鮮の名を
連呼して突破する。

この強引な解散によって、小池都知事によるかなり右よりの保守政党「希望の党」が登場し、
前原誠司氏は事実上民進党を解体した。

希望の党が旧民主党のリベラル派に対抗馬を立てるとの報道があるが、あまりにもくだらないと
感じる。反・安倍政権の野党候補の一本化を邪魔するためにのこのこ出てきたわけではあるまい。
仮に自公政権が勝利すれば、その勝因は希望の党が野党共闘を破壊したことも大きいことになり、
そうなれば、小池知事も前原氏も、最高の安倍政権アシストとして歴史に名を残すことになる。
まさかそんなチンケなことは望んでいないだろう。希望の党は、他の野党候補と今からでも選挙区の
棲み分けをするべきだ。そうでないと、希望の党が選挙に出る大義は薄れるのではないか。

  (続く)