「慰安婦像、受け入れられぬ」 大阪市長、米の代表団に
2017年10月23日12時33分

 大阪市との姉妹都市提携60周年を記念し、米サンフランシスコ市の代表団の
表敬訪問を受けた吉村洋文・大阪市長は23日、旧日本軍の慰安婦像を市営公園に
組み込むサンフランシスコ市の計画について「大阪市としては受け入れられない」と
抗議の意思を伝えた。

 吉村市長は、像設置の再考を求めてサンフランシスコ市のエドウィン・リー市長宛てに
書いた書簡を、代表団のキャスリーン・キムラ姉妹都市協会共同委員長に手渡した。
キムラ氏は「私たちは友好関係を続ける義務がある」と答え、
慰安婦像の是非には言及しなかった。

 両市は1957年10月に姉妹都市提携を結び、市民の語学交流などを続けてきた。
慰安婦像は今年9月、サンフランシスコ市の市営公園に隣接する土地に民間団体が建て、
同市が今後、市営公園の一部にする方針。吉村市長は先月末、
リー市長に「慰安婦像が公有地に置かれるなら、関係を見直さなければならない」
との抗議文を送っていた。

 吉村市長は代表団に「皆さんの草の根活動を存じ上げているので、
ぜひ関係を続けたい」とも述べたが、「慰安婦像の設置は日本人にとって
大きな問題だと市長に伝えていただきたい」と強調した。(半田尚子)

http://www.asahi.com/articles/ASKBR0TM6KBQPTIL034.html