獣医学部や獣医学科がある大学を見てみましょう。

ちなみに各大学の獣医学部・学科の偏差値は岡山理科大とは比べものに
ならないほど高く、最低でも60前後です。

北海道大学(獣医学部)、帯広畜産大学(畜産学部共同獣医学課程)、酪農学園大学(獣医学群)、
東京大学(農学部獣医学課程)、東京農工大学(農学部共同獣医学科)、北里大学(獣医学部)、
日本大学(生物資源科学部獣医学科)、大阪府立大学(生命環境科学部獣医学科)など

国立大学10校、公立大学1校、私立大学5校の計16大学(合計定員930名)

ここで見逃してはいけないのが、「多くの獣医学部・獣医学科は農学部を基点としていること」。
大学ないしその前身となった学校が地域の農業、畜産に携わってきた流れの中で生まれた
ケースがほとんどです。

◆獣医師不足を理由に獣医学部を新設するとしても、加計学園である必要は一切無い

今回、加計学園に獣医学部を新設する大義名分として「四国に獣医学部・学科が無いこと」
「獣医師の不足」「鳥インフルエンザなどの人獣共通感染症が拡大する中、需要が高まっていること」
などが挙げられていますが、これもおかしな話。

なぜならば四国には、かねてから地域の農業、畜産業に根ざした研究活動を行っている愛媛大学
や香川大学の農学部があり、これらの大学に獣医学科の設置を認めた方が合理的であるからです。

さらに両大学には医学部もあるため、学部間で連携して人獣共通感染症に対策できるというメリットも。

つまり、農学や医学分野で実績があるわけでもない加計学園に
全国の獣医学部、学科の定員の2割近い160〜170名規模の獣医学部を作らせる
合理的な理由はどこにもなく、馬鹿げていると言わざるを得ないわけです。

http://buzzap.jp/news/20170603-kake-juui/