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 パキスタン野党PPP(パキスタン人民党)のナワブ・ムハマド・ヨーセフ・タルプル議員がパキスタン国会の委員会で質問に
立った。 「中国から夥しい囚人がCPEC<中国パキスタン経済回廊>の道路工事に投入されているのは問題ではないか」
 CPECプロジェクトは総額570億ドル。パキスタン西端グアダル港から、中国の新彊ウィグル自治区カシュガルまで、原油と
ガスの パイプライン、 鉄道、高速道路を建設し、附帯して光ファイバー網の建設も行っている。
 この570億ドルという、パキスタンにとって天文学的数字はさぞ魅力だったのだろう。うっかり飛びついてしまった。
 結局、何が起きたかと言えば、パキスタン政府が期待した現地雇用はなく、治安は悪化し、おまけに労働者ばかりか、セメン
トから建築材料、 建機に至まで中国から持ち込まれ、これはパキスタンの貿易収支を悪化させる。
 パキスタンは中国へ借金の返済ができないから担保権を行使される。
 みごとにグアダル港は、43年の借地権を中国に譲歩せざるを得なくなった。
 かくてグアダル港に中国海軍の艦船寄港は時間の問題だろう。
 くわえてグアダル港が位置するパロチスタン洲では頻繁に中国人へのテロ、誘拐も起こり、労働者は隔離されている。
 工事現場の警備はパキスタン軍があたっている。
 バロチスタン地方は独立運動が盛んで、パキスタン中央政府の統治が及んでいない。
 中国の囚人らが犯罪に加担したかどうかは不明だが、最近パキスタンではATM詐欺が横行し、カラチでも反中国感情が猛烈に
吹きすさんでいるという。