頓挫した「M2 Extreme」計画

Appleはその後、Mac Proに搭載するAppleシリコンをM2世代まで延期し、M2 Max2個に相当する「M2 Ultra」モデルと、M2 Ultra2個に相当する「M2 Extreme」モデルを開発する計画を立てました。

「M2 Ultra」には、24コアCPU、76コアGPU、最大192GBのメモリを搭載、「M2 Extreme」は48コアCPU、152コアGPUというスペックが見込まれていました。

しかし、AppleはM2 Maxチップを4つ組み合わせる構造の複雑さとコストの問題から、「M2 Extreme」の開発計画を中止したと見られます。この決定には、Appleシリコンの製造を一手に担うTSMCの製造能力を、より多く製造されるチップに振り向ける狙いもあったと考えられます。

さらに「M2 Extreme」搭載モデルの販売価格は、標準構成でも10,000ドル(約136万円)と非常に高価になり、販売台数を考慮すると開発・製造コストに見合わない製品になるのも懸念材料だっただろう、とガーマン氏は指摘しています。

次期Mac Proは「M2 Ultra」搭載に

ガーマン氏は、次世代Mac Proは「M2 Ultra」を搭載し、現行モデルと同様に拡張性を重視したモデルになるだろう、と述べています。

次期Mac Proは、2023年の発売が有力視されています。