【バウンサー】
第30話(1)
◆東京海王病院◆
意識不明の虎井。
そして、それは、突然起こった。

[ピッ.ピッ]
心拍数70
血圧122ー83
[ピッ.ピッ]

落ち着いた様子で眠る虎井のそばに、白衣姿の男が立っている。

白衣男「………」

その男は点滴の管を外し、謎の液体を注ぎ込んだ。

[ピピッ ピピッ ピピッ]

心拍数161
血圧202ー85

急激に数値が上昇していく。
虎井の表情が歪み、顔から汗が滲み出る。

第30話(1)終