ウイルス干渉について小林氏のご主張をまとめますと、
・コロナは昨年のこの時期から流行っていた。
・感染していたが自然免疫で対処してしまった。
・自然免疫で抗体は保有されていない。
ということですね。
まず、昨年末の時点でコロナが流行っていたけど問題になっていなかったということは、
@今以上に流行っていたが検査しなかったから、知られていなかったから問題になっていなかった。
あるいは、A今よりも流行っていなかったかどちらかです。
@なら全国で何百人も人工呼吸器を使用しなければならず、1日に何十人も
新規の呼吸器系感染症で亡くなっているのに問題にならなかった、
ということですのでこれはあり得ません。
ですのでAとなると思われ、もしご主張が正しければ、
コロナの自然免疫ができる前にコロナに感染した昨年末よりも、
インフルすら干渉して抑え込むほどの自然免疫ができた後で、
逆にコロナ自体の被害は増えているということになります。
これをどのように説明されますか?
今年よりコロナが流行っていないので今年よりはインフルは多かったということでしょうが、
ではコロナが流行っていない地域でもインフルが流行っていないということはどういうことでしょう?
また、コロナの自然免疫はインフルを抑え込むということですが、
日本や東アジアがヨーロッパよりもコロナの自然免疫があったというご主張でしたね?
ならば元からコロナの自然免疫があるはずのアジアで従来はインフルが流行っていたのはどういうわけでしょうか?

仮説原因を多角的に検証するのが科学だと思うのですが?
自説にこだわり無理な論理を展開したために別の持論との矛盾も生じてしまっているわけです。