>>812
漫画家としての劣化を抑制するために、アンケート至上主義による淘汰がある世界での連載は何としても継続しておくべきだったな。
ドラゴンボールなどの延々と強敵との戦いが続くインフレ系バトル漫画を批判して高見に立つ一方で、
自分はボツや描き直しのほとんど発生しないぬるま湯で描いているうちにすっかり現役から外れてOB感丸出しの漫画家になった。

手塚治虫は後年中々ヒットが出ず、旬を過ぎた漫画家という扱いで辛酸をなめたようだ。が、そこから「ブラックジャック」という大作を描き、見事に復活。
その後死ぬまで記憶に残る作品を描き続けた。
小林は手塚のようになりたいといい、「手塚治虫は鬼のように描いていた。ワシも鬼にならなければならない」と書いた。
その小林の晩年といえばカルトセミナーを興し、少数の信者にちやほやされながら、目をつけた信者に性的奉仕と堕落の象徴のようになった。
ファンであったころ、当時さすがにこの結末は予想できなかった。もう少しマシな作品を描いていると思ったよ。