またまた、小林と離れるがニュース女子(赤沢温泉スペシャル)での武田邦彦の発言に違和感を覚えた。
先日、アメリカのエスパー国防長官が来日して、改めて、シーレーン防衛の有志連合での集団安全保障に
日本にも参加することを要請した。これは、アメリカの国力が弱くなっとこともあり、アメリカ一国では、
国際秩序維持が難しくなったことの表れであることは、ニュース女子の見解と私も一緒である。
つまり、トランプは、パックス・アメリカーナの崩壊を片務的同盟で、ビンのフタをしていた日本に一人前になれと
双務的同盟活動に加わることを要請したことで、認めたことになる。このことは、将来的な同盟崩壊の萌芽になる可能性があるというのも
ニュース女子の見解と私も一緒である。日本が殻に閉じこもり、自由主義圏協調の集団安全保障に参加しなかった場合、
今の米韓関係のようになるのは、目に見えている。武田は、小林と同じに単独自主防衛論者だ。
小林は、核武装に賛成している。コスト面に目を瞑れば、現実主義者だろう。しかし、武田は、同盟が壊れても核武装には、反対なんだそうだ。
理由は、90年代の左翼のグローバリズム理論である。世界経済の相互依存により、各国の結びつきが強くなり、国際機関がたくさん作られるようになり、
各国の利害の結びつきが、一体化していくことになり、それにより戦争することが互いの不利になることで戦争のない世界になる。
武田は、だから日米同盟が崩壊しても核武装する必要はないという理屈を言っていた。今のきな臭い現状を見れば、90年代左翼の主張が的外れなのは
誰の目からも明らかであろう。ナチス・ドイツとイギリスの貿易は、互いになくてはならないほどの相手だった。
日米戦争前の日本は、アメリカから石油と鉄クズを70%以上も輸入していた。日本のこれからの生き残りを考えた場合、敵は、周辺国ではなく、内にある情緒的民族性と言える。