>>473

小林は、玄洋社があった福岡県生まれ。「東亜モンロー主義」を唱えた広田コウキも福岡の生まれだ。
福岡という土壌は、今でもアジア主義思想が根強い土壌ということを聞いたことがある。福岡は、右翼的アジア主義者が多く。
その影響を受けた大分県は、左翼的アジア主義者が多いようだ。不思議なのは、西南戦争の時に反乱軍で西郷的アジア主義が
根強かった熊本、鹿児島の今の人達には、朝鮮半島や中国大陸にシンパシーを持つアジア主義が薄いようだ。
そう見れば、西南戦争後の頭山らの福岡でのアジア主義運動が、その後に影響を及ぼし、中国大陸への関与に結びついたと見てよいはずだ。
小林の政治活動や創作活動は、アジア主義思想が、ガイドしていると私は、勝手に思っている。
創作者としての小林に道を誤らせているのは、幼い頃の思想体験と考えている。
私は、どっちかというと疑り深い捻くれた性格だが、小林は、素直な性格といえる。
小林の論理が支離滅裂になるのは、小林の持つ現実の論理と身に染み付いた思想が脳内で無意識に葛藤している表れなのではないかと思っている。