>>675

左翼と右翼のアジア主義者は、今のところは、統一戦線は、組んでいないと思うが、私が思うには、
小林は、西部、一水会の連中と同じに頭山満、宮崎トウテン、内田良平、大川周明、北一輝からの流れを受けた
右翼アジア主義の思想を持つ者と思うのだ。戦前のアジア主義者は、中国大陸への愛を拗らせながら大陸に関与
していった。「中国人が、ダメ人間で、統一が無理なら、日本が、韓国を併合したように朝鮮、中国、日本と一つの共同体で
統一しよう」とね。福沢諭吉も日本のアジア主義者も中国と朝鮮には、失望したが、双方、別方向で朝鮮と中国を考えた。
福沢諭吉は、日本は、大陸を捨て、海洋に乗り出し、欧米との付き合いを選択するべしとした。日本のアジア主義者は、
ダメな奴ほど可愛い、大陸に関与していって日本の価値観で東アジアを統一しようという選択だった。
この勝負は、アジア主義者が勝ち、国策となり、日本は崩壊していった。戦後になって、日本は明治維新の頃のような
海洋主義に戻ったが、アジア主義者は、根強く残っている。戦前のように声を大にしてプロパガンダできないというハンディを背負ってね。
だから、日米分断は叫んでも、中国、朝鮮と「共同体」を組もうとは、言えないのだよ。多くの国民に拒否反応があることを知っているのだよ。
西部も中国や朝鮮を批判していたが、言葉の端々には、アジア主義を隠せないものがあった。