0001名無しかましてよかですか?
2012/03/03(土) 11:30:48.58ID:TYAoQ2P+発せられる言葉を一言たりとも聞き漏らすまいと、心に刻むように耳を傾けた朝生の夜。
戦争論が発売された日の書店の賑わい。
「新しい歴史教科書」シンポが開かれた新宿公会堂の熱気。
急速に世の中の空気が変わっていく、閉塞のベールを小林先生のペンの輝きが切り裂いていくような。
ゴーマニズムの旗の下に、世の中を変えていけるのだと信じられる何かがあった。
しかし、いつから今日がSAPIOの発売日だったことを忘れるようになっただろう?
気がつけばゴー宣は青春の甘酸っぱい思い出となった。
いまや落としどころを見つけられないままに迷走し、論理は破綻し、矛盾を突っ込まれると「すぐ忘れる」と開き直る始末。
もっとも、漫画表現のプロではあっても、皇室やTPPや原発やアイヌや保守思想のプロではなかったはずで、それが露呈したに過ぎないとも言えるけれど。
また若者には「就職しろ」と言っておきながら、自社の社員教育にすら疑問が出てきた。
AKBをやたら持ち上げるのは、現実逃避しているのか、商売に使えると踏んでの媚びなのか?
いずれにせよ、まさかあの頃は、これほど狂うとは思えなかった。
今あなたは、彼に何を見るだろう?
地下防空壕に閉じ篭り、連合国軍に包囲されてなお反転攻勢の妄想にとりつかれたヒトラー?
選挙で惨敗し、社会から疎外されていることが赤裸々に晒され、暴走を始めたオウムの麻原教祖?
ゴー宣読者だったことを悔いる人も、人生の大きな成長のステップだったのだと納得して円満に別れを告げた人も、小林先生から罵倒されて読者やめた人も。元日本茶コテハンも。
洗脳から目覚めた元信者が過去を悔いるように。あるいは元ファンとして、輝かしい過去の夢を懐かしむように。
小林先生が最後のゴー宣を描き終える前に、そろそろゴー宣板にも、そんな場があってもいいのではないか。
新・旧、SAPIO連載分、Will連載分、ゴーマニズム宣言Specialの単行本…何でもいい。
ゴー宣かつての栄光の日々を懐かしもう。
一度は共感し、世話になったゴー宣を、最後ぐらいは晴れ晴れとした気持ちで送り出そう。