>>185

日本がメッセージどおり動かせば良いことだよ。184で言っている外部環境を
俯瞰して、日本がどうすれば、効果的に効率的に中国の海洋戦略を牽制し、止め、
且つ、コスト、リスクを抑えて政治プレゼンスを少しずつ拡大していく方策を
練ることだよ。
少しは、新聞やニュースを見ろよ。「新太平洋戦略」の骨子は朝日新聞でも
隠しようのないものになっている。一昨年のCOP15以来、アメリカ国内では
中国に対する失望が広がり、あれほどハバをきかせていた中国との「G2論者」も
消えてしまった。いや、消えたどころかナイのようにアミテージと日米同盟強化
に関する共書を出版する輩まで現れる始末だ。
ただ、バック・パッシング戦略に関しては、戦略選択肢としては厳然と存在
している。東アジアの安全保障環境は、日米同盟がハブとして動かなければ
戦略的に意味がなくなる。日本が積極的にアジア・太平洋諸国やインドと対中国で
連携・結束し、日本の国土防衛だけに拘らず、アメリカをハブとして共同防衛網を
構築し、インド洋と第一列島線から中国の覇権を出さない決意を示せば、
自然と日本の政治プレゼンスは拡大し、自立の方向に向うことになる。
逆に今のように内にこもった安全保障戦略では、台湾と朝鮮半島は中国に取られ、
アメリカは東アジアを諦め、第二列島線まで、一時撤退する可能性が出てくる。
その時、アメリカは対中国で日本やアジア諸国に軍事支援をして、バック・パッシング
する可能性は出てくる。