>>266

>>>>社会心理や群衆心理の問題
>>これは日本人に特化して起こりうる現象であり症状なの?

そういう側面がかなりあります。

阿部謹也という歴史学者が、「世間」という概念は日本特有の概念で、欧米や中国にそのようなものは存在しないことを明らかにしております。(「世間」論は新書で何冊か読めます)。
したがって、西欧流の社会科学の理論を日本社会にそのまま適用すると分析を誤る可能性があると指摘しています。この指摘は一部「安全保障」にも当てはまるはずです。
なお、私見では、韓国にも「世間」のようなものが存在するようです。

「いじめ」についての調査では、日本に特有の現象として、小中高と学年が上がるほど傍観者の比率が多くなることが指摘されています。
欧米では、逆に、学年が上がるほど、いじめを止める生徒が増加するようです。(テレビで見たもので、直ちにソースを開示できませんが、ご容赦ください)

平和の概念に関しては、欧米(特に米仏)は、民主主義と平等(横の安定・キリスト教の神の下の平等)の実現が平和と考えるのに対し、儒教圏(日中韓)は、縦の序列の安定が平和の実現と考え、「下克上」を忌み嫌います。

このように、社会心理や群衆心理については、日・韓・中・欧米で明らかに異なる現象が生じているので、憲法9条の問題も日本固有の問題ととらえる必要があるのです。