勝ち目がなくなったことはとっくに分かっていながらそれを隠蔽し、「空襲では逃
げずに消火しろ」、「玉砕命令」、「特攻」で、日本国民の命を無駄にどんどん消
耗する行為を続けた戦争指導者達(「昭和殉難者」というごまかしの呼び名が与え
られている)が靖国に合祀されている。それを「神」として拝めというのが靖国。

戦争指導者は東京裁判で「A級戦犯」とされた連中と一致するが、東京裁判があろう
がなかろうが、日本国民を「日本は負けない」と欺いて次々と死地に追いやった当事
者である。

サイパン・フィリピンが陥落し、連合艦隊が壊滅した時点で、当時の戦時局は、戦略
的に負けが確定したと認識し、その旨の報告もされている。そこで降伏していれば、
沖縄戦も原爆投下もなく、何の戦略的意味のないまま死んでいった多くの命が救われ
た。

外国が「歴史認識」等とあげつらうこととは関係ない。それ以前に、負け方を知らな
い当時の戦争指導者の日本人に対する大罪を歴史的事実として認識すべし。