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〇精神病と精神病院の起源

・精神病院は中世の欧州にあった、失業者や返済無能力者、道徳違反者(公の場での相応しくない行動や
不適切な発言など)、宗教の教義に反する者などを閉じ込めた、一般施療院(フランス)・
ワークハウス(イギリスの強制労働施設)・矯正院(現ドイツ地方)といった監獄に起源を持つ施設である。
・直接的な起源はウィーンにあった、骨格異形などの先天障害者も隔離したナーレントゥルムとも言われている。
・日本では欧化政策が推進された明治以前の江戸期とそれ以前には精神という言葉さえ存在せず、したがって
精神病自体が存在しない。日本にあったのは「癲狂」や「気違い」といった気の概念だけで、そういった
逸脱を病気と分類したり、隔離する習慣さえなかった。