人間の中には、こういう人も多い。それは以下の様な人の事。
「自分に欠落している何か」を「持っている第三者」が
目の前に現れると、その第三者を敵と見なし
攻撃的な言質や態度で敵視の表象を現出させ
「その事によって」自分の「自己のアイデンティティ、主体の崩壊を防ごうとする」
それは自分のアイデンティティクライシスを回避する為だ。
「何故、いつでも敵を作らなければ生きていきないの?」と不思議に思う人もいる。

多くの人はその原因に「今までの満たされない人生からのコンプレックス」や
「承認欲求」「自己実現欲求」「自己顕示欲」「ルサンチマン」「共感の過食症」など
様々な憶測をするが、それは対象が定まらぬ個人を相手に倫理分析をするような物で
あくまで憶測として終わる。

ただ「その個人の今現時点までの人生の文脈が関与している」
という所までは、私達は言える事が出来るであろう。