特集/警察の創価学会汚染
創価学会との癒着は警察の汚点 ―学会員警察官の問題行動も多発
乙骨正生(ジャーナリスト)

■警察への浸透を企図

 創価学会には「水滸会遺戒置文二十六箇条」なる秘密文書がある。これは創価学会の原島嵩元教学部長によれば、
昭和53年頃、池田紙が佐久間昇副教学部長に命じて、池田氏自身の「天下取り」構想を戸田城聖会長の言行録としてまとめたものだという。

 その中には、「総理大臣」の位置付けや「総理大臣」ポスト奪取の構想をはじめ、「官庁」への浸透の必要性、
「政治家対策」など、若い時分から「天下を取ろう」をキャッチフレーズにしていた池田氏の「天下取り」のための構想、
青写真が述べられているが、その中に「警察権力」への浸透方法として、警部や警部補などの現場の指揮者を学会員で占めていく構想が語られている。

 民社党の元委員長で、非自民連立政権で厚生大臣などを務めるなどした大内啓吾氏は、
平成7年に開催された「創価学会による被害者の会」の集会の席上、厚生大臣時代、警察関係者から
警視庁には4000人もの学会員の警察官がいると聞かされた旨、語った事実がある。
いくら学会員とはいえ現職警察官が、今回、書類送検された千葉南署の巡査長のように、
創価学会・公明党のために軽々に違法行為を犯すとは考えたくないが、
「水滸会遺戒置文二十六箇条」などの存在もあるだけに、気になるところ。

 いずれにせよ竹入元公明党委員長や龍元都議会公明党幹事長、そして山崎元創価学会顧問弁護士らが明らかにしているように、
創価学会は公明党の政治力を背景に、警察や検察を自家薬籠中の存在とし、
学会員らによる犯罪を隠蔽するとともに、その権力を対立する人物や団体を攻撃するための武器として利用している。

 北海道警や福岡県警などで発覚した捜査費裏金問題を追及することも重要だが、
同時に警察が創価学会によって汚染されていないかどうか、偏向していないかどうか、
こうした点についても厳しい監視が必要である。