私の好きな「臨済一掌」の話を書いときますか…。

定上座というものが臨済和尚を訪ねてきて、
質問をします。

定 「仏法の大意をお伺いしたい…」

すると説法の段の上の
縄椅子に座っていた臨済は、
すっと立ち上がると、定上座の方へ歩いて来て、

定の着物の襟をつかんで、もう一方の手で、
パーン! と定の頬に平手打ちを食らわせます。

驚いた定は、その場に呆然と立ち尽くしますが、
そのとき、臨済の脇に控えていた首座が
定に声をかけて、

首座 「定上座さんは、なぜ師に礼拝を
なさらないのですか?」

そこで、言われるままに、臨済に礼拝をしようと向きを変え、
両手を合わせようとした時に、
定はなにかに気がつきます…。

※※

猪木さんの気合ですね、臨済-黄檗-百丈-馬祖大師、
唐の時代は、みんなこんなことばっかりやってて、
これが中国禅思想の本体ですが、この話を読んで、
はっはーん、あれの事かな?と気づいた人は、
生まれつき仏を知っている素養の持ち主かもよ…。