創価学会は、宗教に優劣を元にする等級や階層の概念を持ち込んだ。

このような優劣の発想は、平等を旨とする仏教においては実際は異常な考え方。
しかし、日本では鎌倉以降宗派仏教が根付いてしまっている。
そのために、同じ仏教でありながら「おらが宗祖が一番偉い」という優劣感情が信者に内包されていた。
南無妙法蓮華経がご利益no1だ、いや、阿弥陀様の天国のご利益のほうがありがたい。

その宗派ごとに異なる宗祖や教義が、仏教徒の縦割りを生じさせ、宗派どうしのお互い優劣感を生じさせ、競争の種を孕んでいた。

創価学会はこの宗派仏教が根付いた日本において、民衆が無意識に抱いていた宗派どうしの優劣意識による競争の種をうまく利用した。

戦後の経済競争社会において、創価学会は民衆に潜在していた縦割り宗派文化から生じた優劣意識を利用した。
そして創価学会は、宗教分野にも競争の火をつけることに成功した。
この宗派競争で勝利を勝ち取る為には、正邪という優劣意識に犯された日蓮と、日蓮の唯一の正しい後継を名乗る日興の教義体型が最適であった。
日蓮正宗教義は、自らを宗教における最上級の等級と見なすことにおいて欠かせない根拠付けの最良の材料になり得た。

創価とは、思想の縦割りを最大限に利用した組織。
自らの縦割り思想を最上級の物として、他の縦割り思想を劣ったものとして攻撃・破壊を正当化する。
そして破壊(折伏)のうえ吸収しようとする。
実際折伏大行進においてそうした。
この同じ特徴がもっとも良く出ているのが、創価と同じ日興や日蓮正宗の流れをくむ顕正会。

日蓮正宗、創価学会、顕正会、カルトの共通の性質とは、仏教の平等性を否定する縦割り意識。
そしてこれらの宗教の各微妙な違いは、縦割り意識の特徴の顕れ方の違いでしかなく、本質的には同じ。

よって、これらの宗教は争いを逃れられない。
自らが唯一正しいという、縦割り意識から生じる等級付けをやめない限りは。